みなと小説

4.はしれ!コーイチちゃん!!

 イタリアでは、日本以上に厳しいロックダウンが続いていた。
 公道は無人で、一台の車も走っていない。
 途中、検問があったのを、何とかやり過ごして、ボクらはイタリアの街を静かに爆走した。

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3.いざ、イタリアへ 

 テツフミのもとに、一通の年賀状が届いた。
 送り手は、ヒロミさんとだけ書かれている。
 内容は、ハンドバックを取り戻してくたのことのお礼だった。

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2.首都高速をかけぬけろ!

無事、研修会は乗り切った。  正確には、研修会が終わった後の世界旅行の方がキツかった。  南極に始まり、カナダ、アメリカ、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、アイスランド、ロシア、最後になぜか北海道。  なんでこうなったとボクの方が叫び...
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1.テツフミとリョウコの神隠し

 長崎大学保健福祉学科からの帰り道。ボクの意識は、ただの車から、ひとりの少女へと変貌を遂げた。その後の顛末。

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走れ!コーイチちゃん!【予告】 

 
 コーイチちゃん。

 ある日、LINE上で、コーイチちゃんの執筆をお願いされてしまった。

 研修会の送迎の、恋愛とは無関係なカップルの、シンクロ率400%のやりとりの中で誕生した彼女。

 誰がなんと言おうと、女性。

 ヤンキーで、ヤンデレで、ドランカーで、男気があって、曲がったことが大嫌いなショートカットの僕っ子。

 それなのに、軽自動車。

 車種は、スズキのワゴンRだったろうか、、、なかっただろうか。

 さて、どこから見ても、立派な自動車でしかないコーイチちゃんの物語を、令和3年の締めくくりの大晦日の夜に、みなさんのもとに、お届けしようと思う。